中国発のAI開発企業DeepSeekの出現

これまでAIは大規模モデルほど高性能だと考えられ、アメリカの巨大企業は競ってAI開発に巨額投資を行ってきましたが、中国のAI開発企業DeepSeek社が、アメリカのトップモデルと同性能の生成AIモデル(R1)を、数分の1のコストで開発。世界のAI業界に激震が走りました。

 DeepSeekの懸念される問題点

・個人情報を中国政府に提供される可能性  ・政府に不都合な内容は回答が得られない可能性、

・個人情報流出のリスク          ・データの不正利用の可能性

 米国OpenAI社の対抗策

202521日(日本時間)、OpenAIより新モデル「o3-mini」がリリースされました。

DeepSeekR1モデルが無料(オープンソース)で公開されたことで、AI業界内での競争が激化

し、OpenAIも対抗策としてo3-miniを無償提供することを決定したようです。

o3-miniの特徴

・確率や論理的な推論ルールに基づく推論モデルであるが、応答速度の速い点が最大の特徴で、とくに数学や科学、プログラミングなどの領域に強く、複雑な問題に対しても迅速かつ的確な解答が期待できると言われています。

o3-miniは全ユーザーが無料で利用できます。

o3-mini22日に使ってみた感想

・大学入試数学問題(京大)・・少し時間はかかるが完璧な解答をしてきました。
    (
ChatGPTの解答に比べ質・速度が圧倒的に上)

    ・大学入試物理問題(北大)・・数学より時間はかかったが完璧な解答をしてきました。

   ・受験生にとって無料で優秀な家庭教師に見てもらえる時代に入ったと思えます。
    ・数式を含む質問の入力が難しい場合は写真画像を質問欄にドロップすれば答えてくれる。

図:米中AI競争のイメージ(ChatGptによる生成画像)

AI競争