年に数回受け取る学生時代の同窓会の会報。同窓生全体のものよりは、特に所属したサークルの同窓会会報は、現在の紙面の作成担当者が同期生ということで、身近な人たちの記事が掲載されることが多く、最近の楽しみの一つとなっています。特にその期の人たちの同期会の写真が掲載されていると、自分の記憶の中の断片を総動員して、当時の姿と今の姿の答え合わせをしようとしますが、頭の中の記憶の糸が絡まって、上手く今の姿につながらないというのが現状です。また、紙面で見ている写真をスマホの画面と勘違いをして、無意識のうちにピンチアウトして大きくしようとしていることに気が付いてはっとする事も…

今回届いた同窓会会報の紙面の中で、シニア世代には酷なほど小さい字で掲載されている部分がありました。どうしてこんな小さな字で!という思いをしながら読み進むと、最後に「この記事はインタビューを録音したものをAIで文字化しました。インタビューした方の言葉をすべて掲載するために敢えて小さい文字にしました」のキャプションが。

「AIで文字化」という一文に、同窓会には20代から90代の方までが所属しているので、きっと20代の若者がこの記事を担当してくれたんだな~~と思いながら、同期の作成担当者に聞いてみると、「あれは私たちより数歳上の某氏がインタビューからAIで文字化まで担当してくれたんだよ」と。私たちより数歳上??いわゆる後期高齢者‼のあの方!

スマホ活用アドバイザーである増田由紀著の『70歳からのスマホの使いこなし術』(アスコム刊)31A1893B-B272-4546-9279-F9C8CC9EDDCBの本の中に記されている、「70歳を超えてからスマホを使うと、人生にわくわくするような変化が訪れます」「70歳を超えた方こそスマホを使うべき」「スマホは頼れる相棒」「世代を超えて(すごい)を共有できるのがスマホ」等々の言葉を思い出し、まさにそのことを難なく実践されている先輩に脱帽してしまいました。

昨今、年齢によってできなくなったことを嘆くことが多くなりましたが、気軽にお助けしてくれる便利なツールに頼って、もっと楽しく明るく過ごしていきたいと思わせてくれる同窓会会報でした。